数字に騙されない人生のため、簿記や会計を学ぶべきだと思う
みなさんこんにちは。コタケ(@kotake3810)です。
さてさて、今回はみんな大好き『簿記』の話です。
具体的な勉強法についてはこちらをご覧ください。
今回は、簿記勉強しようぜ!って話です。
え?数字嫌い…?
そもそも簿記ってなに…?
聞かなかったことにしましょう。
でもあなたは、すでに数字のうそに騙されてるかもしれません。
その処方箋として、簿記会計を学んでみませんか、というお話。
ぼくは(あくまでもぼくは)嫌いではありません。高校時代から簿記を学びはじめて、大学でも会計学を専攻していたくらいです。簿記検定一級も取得してます。
この記事は、簿記ってよく聞くけど、興味あるけど一体なんなのか分からん!って人、そもそも興味ないけどたまたまこのページに訪れた人に向けてお送りします。
個人的には、数字に抵抗のある文系の人にこそ、簿記会計を勉強してほしいと思ってます。
それではレッツゴー。
もくじ
そもそも簿記って何だろう
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。
これが簿記の定義と効能みたいなものです。数十年の歴史の簿記検定を主催している日本商工会議所のページなので、さすがよくまとまっています。
ただ、簿記や企業会計の何たるかを全く知らない人がこの説明を読んで綺麗さっぱり納得できるものとは思えません。なので、できるだけ簡単に説明してみます。
- 会社は、取引先や銀行、株主などの多数の利害関係者を抱えてます
- その利害関係者と良い関係を築いてくためには、会社の健全性や収益性をアピールする必要があります
- そこで『財務諸表』を作成し、経営成績と財政状態を数字で表しています
- 財務諸表の作成には、細かなルールが定められています。このルールに沿って作成するための技能が『簿記』というわけ
企業は毎年決算書を作って、公開しています。私たちはその決算書から、この会社が儲かっている!とか、そろそろ潰れそうでヤバい!とか判断するわけです。
簡単にいうと『簿記』というのは、決算書を作るために必要なデータを、記録したり集計したりするスキルのことです。
なんとなく分かってもらえました…?
簿記を学ぶメリット
上で引用した商工会議所のページには何やらいろいろ書いてますが、簿記を学ぶことのメリットは、
『数字を意識する(できる)ようになる』
この一点に尽きると思います。これについて、いろいろ語っていきたいと思います。
会社の数字に強くなる
数字を意識できるようになる。それは、会社の数字に強くなるということでもあります。会社で経理を行っている人にはもちろん、そうでない人にとっても、会社の数字を読み取れるということは有益なスキルになり得ます。
会計(アカウンティング)は経営者にとって必須のスキルです。その基礎の基礎である簿記の知識を知っているか知っていないかでは、仕事のスケールに大きな差が出てくるように思います。
取引先の会社のことや自分の会社のことをどれくらい知っているのか…。会社の健康診断表ともいえる財務諸表を読み取れてはじめて分かることもあるのです。
勤め先の会社が経営不振で倒産の危機…となっても笑えませんし、転就職を考えている人(就活生も含めて)にとっても、会社の数字を自分で読めるようになると、判断基準が増えていいことだらけです。
数字のうそを見抜けるか
数字を意識できるようになることの、もう1つ重要な効果があります。
数字に騙されないようになる、ということ。
人は、簡単に数字に騙されてしまいます。面白い記事があったのでリンクを貼っておきますね。
どうでした?
人は、発信元に悪意があるか否かに関係なく、数字を印象や雰囲気で読み取りがちです。
そんな人は、狙われちゃいます。
みなさんの周りには数字のうそが蔓延しています。すでにあなたも、トリックつきの広告に騙されているかもしれません。法の範囲内であれば、言葉巧みに人を導くことはマーケティングの手段の一つなのです。
数字に対する姿勢を学ぶ
一方、厳格なルールのもと数字が取り扱われている簿記や会計の世界では、曖昧でぼんやりとした数字は許されません。定められたプロセスに則って計算した数値が必要とされます。
会計の基本原則には、財務諸表の読み取り手に誤解を与えないように『明瞭性の原則』という決まりが定められているのです。
そんな簿記会計を学んでいるうちに、目に見える数字をそのまま受け取るのではなくて、まずその数字が算出されたプロセスや、単位あたりの実質値を想像するクセがつくのです。
明瞭で簡潔な答え(財務諸表等の作成)を導き出すために、さまざまな数字を取捨選択して、調理するための必要な材料を探す。そんな感覚です。
ゆえに、簿記を学ぶことは、数字に対する姿勢を学ぶことでもあるとぼくは思うのです。
数字は、物事を分かりやすく簡潔に表現できる一方で、見せたくない真実を闇に葬ることもできる。
複雑で難解な簿記会計のルールは、数字はもっと慎重に扱わなければならない、と身をもって教えてくれます。
日本経済や社会を揺るがす巨大企業の不正会計もそうです。数字のトリックで会社をよく見せる。
会計の専門家でさえも、数字に埋もれた真実を見出すのに苦労してしまいます。もちろんこれは悪意を持って隠蔽している例ですが…。
わたしたちはせめて、せめて日常生活においては、数字に騙されないように生きたいものです。
スマートに生きるために
イメージですが、ぼくを含めとりわけ文系出身の人は、数字に騙されがちなのかもしれません。数字の正しい接し方を知らない人が多いのかも。
ぼくは自他共に認める夢想家で、ロジックではなく情に囚われるタイプです。文系の鑑。
でも、こと数字やお金に関してはリアリストで几帳面。きっと、簿記のスキルを身につけたせいです。
『0円!』とか『◯%オフ!』とか
消費者に有利すぎる広告を見つけたら、無意識にそのカラクリを探っている。
日常生活において、些細な場面でもコスパや単価を意識するようになりました。
『そんなことまで気にするなんて、なんてケチなやつ!』と彼女によく言われてます。
でも、なにも考えないまま騙されて、後で苦労はしたくないのです。
そんな簿記の学び方ですが、簡単に大枠だけ掴みたい方にはこの入門書がおすすめです。オールカラーで分かりやすい。
腰を据えて勉強して、簿記検定に合格したいんだ!って方には、次の記事で勉強法とおすすめ教材をまとめたいと思うのでそちらをご覧ください!
今回は、スマートに生きるために今こそ簿記会計を学ぼう、というお話でした。
ケチすぎて彼女に嫌われたら元も子もないですけどね…
おわり。
【コタケの独り言】
今日はドレスコーズのアルバム『平凡』を聴いてます。その中から一曲。